ICT(情報通信技術)による医師の働き方改革

医療現場でICTの活用が少しずつ進んでいます。その場にいなくても、専門医が現場の医師らに助言できる医療機器が登場し、患者の救命や医師の呼び出し回数を減らすことにつながっています。Joinはアルム社の医療機器で、2015年に認証されました。データを暗号化するなどし、セキュリティー上安全に医師らが情報を共有でき、専門医らの助言を受けて素早く適切なことを可能にします。国内約500施設で使われています。機器は、医師の働き方改善にもつながります。

病院勤務医の約4割の残業時間は、厚生労働省の2019年の調査によれば、年960時間を超えていました。診療科別の週あたり平均の勤務時間は、外科が最長で脳神経外科は2番目でした。待機時間や緊急呼び出しが長時間労働の要因になっています。医師が自宅などにいても、患者の過去の情報も閲覧して助言でき、医師の長い労働時間の短縮にも有用と注目されています。

(2023年3月29日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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