どうなる2070年―Ⅳ

1億人割れ
将来推計人口によれば、日本の総人口は、2056年に1億人を割り込み、1966年とほぼ同規模の人口になります。しかし、人口構成は大きく異なります。1966年当時、生産年齢人口(15~64歳)は全体の68.8%と7割近くを占めていました。これに対し、90年後の2056年では、生産年齢人口の比率が52.8%となり、16ポイントも低く、高い経済成長は望みにくい人口構造になる見通しです。
生産年齢人口の割合が減少することは、税金や社会保険料を負担し、社会保障制度を支える層が薄くなります。今回の将来推計人口では、出生数が多く死亡数が少ない楽観的なシナリオでも、2067年に1億人を割り込む見通しを示しており、このままでは1億人割れを回避するのは困難です。

(2023年4月27日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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