わが国の少子化を考える―Ⅴ

移民の受け入れ
日本は少子高齢化に伴う働き手不足が深刻で、政府は外国人労働者の受け入れ拡大を進めています。人口減への対応として定住・永住可能な移民を積極的に受け入れるべきか聞いたところ、受け入れるべきではないが37.5%と、受け入れるべきだの26.1%を上回っています。
全世代で受け入れるべきではないが上回り、特に30~50代の女性で受け入れに慎重な回答が目立っています。40~60代の男性は受け入れ派が3割超と相対的に受け入れに前向きでした。
移民は変化を好まない日本人の志向が表れています。移民のみならず、日本社会は、年代を問わず今のままで良いと考える人が多くなっています。社会全体が豊かになり、目先の生活に困る人が減ったのが背景にあると思われます。

(2022年11月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。