コロナのクラスター対策

厚生労働省の発表によれば、クラスターの累計発生件数は、2月15日時点で5,104件です。内訳を見ると高齢者施設が1,017件で最も多くなっています。次いで飲食店が947件、企業が874件と続いています。高齢者施設でのクラスターは、1月中旬から下旬にかけては週100件を超えており、医療機関の50件、飲食店の27件を大きく上回っています。
高齢者は感染すると重症化しやすく、重症化すれば病床の逼迫につながります。東京都によると、直近の入院患者のうち70歳以上は6割を占め、重症者も70歳以上が6割に達しています。新型コロナウイルスのクラスターが増えている介護施設での検査を強化します。
検査にかかる費用は国が負担します。検査の手法はPCR検査や抗原検査に加え、プール方式と呼ぶ複数の検体を混ぜる効率の良い手法を採用します。5人程度の検体を混ぜて同時に検査する手法で、陽性になった場合のみ元の検体全てを個別に検査します。感染者が少ない集団であれば検査効率が上がります。

(2021年2月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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