サル痘国内感染の増加

厚生労働省の発表によれば、サル痘感染が今年に入り急増しています。2022年7月25日に、国内で初めて感染者が確認されました。2022年の感染者は8人でしたが、今年は98人に上っています。人と人との接触の増加が影響しているためとみられます。



感染者は全員男性で、9割以上は海外渡航歴がなく、国内で感染拡大が起きているとみられます。年代別では、40代が44人で最も多く、30代が36人、20代が20人です。当初は東京都など関東が感染の中心でしたが、3月以降、大阪府など西日本にも感染が広がっています。国際的にみると男性同士の性的接触による感染の報告が多くなっています。
サル痘は、サル痘ウイルスへの感染で発症します。感染者の体液や血液などに触れると感染する可能性がありますが、 飛沫による感染はまれとされています。発疹や発熱などの症状が出ますが、多くは2~4週間で自然に回復します。まれに重症化します。天然痘ワクチンにより予防することが可能ですが、日本では、1976年以降天然痘に対するワクチン接種が行われていません。

(2023年4月12日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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