世界の生分解性プラスチックの増加

国連環境計画が公表したリポートによれば、生分解性ではないプラスチックが海に流出することによる経済的な損失は、60億~190億ドル(約7千億~2兆2千億円)にのぼっています。海中に漂うプラスチックごみが、海鳥の腹やウミガメの鼻に詰まる問題は世界的に関心を集め、中国政府やEUは、使い捨てプラスチックの利用を制限する方針を表明しています。
海外では、生分解性プラスチックの増産が相次いでいます。しかし、生分解性プラスチックはコストが高く、日本での販売量はプラスチック全体の1%未満にとどまっています。業界団体の欧州バイオプラスチックスが公表したデータによれば、海洋や土壌などで微生物によって分解される生分解性プラスチックの世界の生産量は、2026年に529万tと、2021年の3.4倍に増えるとされています。海外でも増産が相次いでいます。

(2022年2月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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