人事院規則とは

人事院規則とは、人事院が国家公務員の任免や定年、身分保障、懲戒、勤務条件に関する行政措置の要求、政治的行為などさまざまなるルールを定めた規則のことをいいます。国家公務員は民間企業で働く従業員と違い、労働基準法が適用されません。そのため人事院規則や一般職の職員の勤務時間、休暇などに関する法律(以下、勤務時間法)が定める公務員の労働規則に従って働いています。
勤務時間法は、国家公務員の1週間あたりの休憩時間を除く勤務時間を38時間45分と規定しています。人事院の調べによれば、こうした通常の勤務時間を超える平均超過勤務時間は、2016年に財務省や厚生労働省など各府省庁の月平均で30.5時間です。人事院規則には超過勤務の上限について記述がありません。2009年につくった指針には、超過勤務の上限はありますが、法的拘束力はありません。

(2018年7月11日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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