介護施設における勤務状況

介護施設の勤務は一般的に早番、日勤、夜勤の3交代制シフトと、夜勤が16時間前後の2交代制に分けられます。2交代制の夜勤は夕方ごろから翌朝まで交代なしで勤務します。本来は職員の負担を軽減するには3交代制が望ましとされています。しかし実際に常時3交代制シフトを取っている施設は、わずか9カ所にとどまっています。日本医療労働組合連合会(医労連)の調査によれば、人手不足が深刻化するのに伴って、2交代制は増加する傾向にあります。
施設の4分の3が、1回の夜勤で16時間以上働く2交代制のシフトを取っています。月平均の夜勤回数は、4.5回以上の人が43%を占めています。勤務時間は夕方4時から翌朝8時までで、1人で夜勤を担当する日もあります。1人だと緊急時に備えて休憩や仮眠はほとんど取れません。介護施設で夜勤を無くすことはできません。勤務を8時間以内に収めるなど過重な労働にならないよう、適正な職員数を配置する必要があります。待遇面の改善などで人員増加につながる取り組みの強化が必要です。

(2018年4月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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