女子大工学部の開設

日本はSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の女性が他の先進国と比べて少なく、工学部の学生の女性比率は16%に過ぎません。奈良女子大工学部が、4月に開設から2年目を迎えています。日本の女子大初の工学部として注目を集め、県内外の企業との連携を広げています。新しい工学のあり方を模索し独自の履修科目を設けるほか、他大工学部の学生も参加可能なプログラムを用意しています。
お茶の水女子大も、2024年4月に共創工学部を開設する計画です。データサイエンスの活用を重視し、デザイン思考や対話力に力点を置きます。文系志望でも受けやすい入試を設定し、入学者の裾野を広げます。何をつくるかというゴールを決める時に、生物学的、社会的な性差からくる視点の違いがイノベーションの源泉として求められています。

(2023年5月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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