子どもの3人に1人は東京圏生まれ

2022年に日本で生まれた子どもの数は、79万9,728人です。 そのうち東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で生まれたのは23万1,990人で、全体の29.0%を占めています。 およそ3人に1人が東京圏で生まれたことになります。1960年ごろは5人に1人程度、1990年ごろは4人に1人程度でした。
背景には地方から都市部への若者の移動があります。総務省によると、2022年は1都3県を含む11都府県で、入ってきた人数が出た人の数を上回る転入超過となっています。その数が最も大きいのが東京圏で9万9,519人です。年齢別にみると、20〜24歳が7万3,213人で最多でした。就職や進学で上京する人が多いとみられます。
2021年の東京都の合計特殊出生率は1.08と全国で最も低く、全国平均の1.30を大きく下回っています。若者が集まっている東京都の出生率の低さは、少子化に歯止めがかからない一つの要因といえます。

(2023年5月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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