小中学校の不登校児の増加

2016年度の不登校の小中学生の児童生徒は、全国で約13万4千人にも達しています。統計のある1991年度の約6万6千人から倍増しています。全児童生徒に占める不登校の割合は1.35%で、0.47%から大幅に高まっています。かつて大型連休明けの5月は、夏休み明けと並び、不登校が始まりやすい時期です。新学期に新しい生活を頑張ろうと張り詰めていた子どもが緊張で疲れ、学校を休みがちになります。
かつては登校拒否などと呼ばれ、不登校への偏見がありました。しかし2016年には、学校以外で安心して学べる場を作ることを促す教育機会確保法が成立しています。フリースクールや在宅で学習するホームエデュケーションなど、不登校の子どもの居場所の選択肢は広がりつつあります。

(2018年5月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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