放課後児童クラブの登録者数の増加

こども家庭庁の調査によれば、全国の学童への登録児童数は、2023年度に過去最高を更新しています。希望しても入れない児童も増え、2023年5月時点の全国の学童待機児童は約1万6,300人に達しています。東京都が約3,500人と最も多く、子どもが小学校に上がると預け先がなくなる小1の壁が深刻になっています。
東京都は、放課後児童クラブ(学童保育)を設置・運営する際の独自基準を2025年度にも設けます。都は保育の質の向上に向けて、国の定めに独自項目を加えた基準の策定を目指しています。基準を満たす区市町村には追加で補助するなどの仕組みを検討しています。子どもたちが充実した時間を過ごせるような基準も設けます。利用時間の拡大などで保護者の利便性向上も図ります。
学童問題が深刻になる中で、区市町村も使い勝手を改善する取り組みを進めています。港区は、2023年度から夏休みなどの長期休業中に全ての学童へ昼食の弁当を配送する支援を始めています。保護者は弁当を作らなくて済みます。新宿区も、2024年度から配送するなど、昼食を提供する自治体は広がっています。

(2024年4月14日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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