生殖補助医療における流産率

日本医科大学の竹下利俊行教授らの研究によれば、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療(ART)で妊娠した22万2千例を検討した結果、61,034例27.5%が流産にいたっていることが分かりました。この値は、自然妊娠の流産率12~15%に比較し、2倍前後を示しています。またART治療開始時の年齢が1歳上がるごとに流産リスクは15%上昇することが明らかになりました。



これらの結果は、技術が進歩してもARTにおける流産率が高いこと、年齢が高くなるにつれて流産率が増加することを示しています。ARTを実施すれば、高齢でも必ずしも生児を獲得できるわけではありません。

(2018年5月11日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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