生涯未婚率の上昇

生涯未婚率とは、50歳の男女のうち一度も結婚したことのない人の割合を指し、2020年は男性は28.3%、女性は17.8%でした。男性の3〜4人に1人は結婚歴がないことになります。
国勢調査によれば、生涯未婚率は年々増加しています。1990年は男性は5.6%、女性は4.3%でした。この30年で、それぞれ20ポイント以上、10ポイント以上高まっています。海外と比較して婚外子が少ない日本では、婚姻関係にある夫婦から生まれる嫡出子が出生数の大半を占めています。生涯未婚率の高まりは少子化の進行を加速させています。
内閣府の2022年版の少子化社会対策白書によれば、25~34歳の未婚男性の29%が独身の理由について、結婚資金が足りないと答えています。希望する人が安心して結婚、出産できるよう経済支援や仕事と両立できる環境づくりなどが急務です。

(2023年5月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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