睡眠時間都道府県ランキング

日本人の睡眠時間は、先進国で最も短いとされています。睡眠不足が生産性を押し下げているともいわれています。2021年の平日の睡眠時間は、10歳以上男女の全国平均で1日462分(7時間42分)と、前回の2016年調査より13分増えています。15歳以上男女の全国平均でみても増加しています。
都道府県別にみると、青森県が480分(8時間)と最も長くなっています。高知県の477分、秋田県、鹿児島県ともに476分と続きます。一方、最も短いのは神奈川県で454分、続いて東京都の455分、静岡県と兵庫県の458分と短くなっています。上位は農業県で、職住近接で暮らす人が多く、通勤・通学時間が短いのが特徴です。
一方、下位には、長時間の通勤・通学が当たり前の大都市圏が目立っています。通勤・通学時間が短い都道府県ほど睡眠時間は長い傾向にあり、通勤・通学時間が40分以上の8都府県は平均459分なのに対し、30分未満の9道県は平均471分と長くなっています。
2016年調査と比べると、横ばいだった秋田県を除く46都道府県で増加しています。主要な大都市圏はいずれも10分以上増加しています。ベッドタウンの色合いが濃い県ほど増えています。通勤・通学時間の短縮幅が大きい都道府県ほど、睡眠時間の増加幅が大きい傾向にあります。コロナ下でテレワークが急速に普及し、通勤・通学の時間が減って少し長めに眠れるようになったと思われます。

(2023年2月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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