給付奨学金の拡充

2020年度の導入を目指している高等教育無償化では、返済が不要な給付型奨学金が拡充されます。食費や住居・光熱費などを賄う生活費を学生本人に支給するものです。国の奨学金事業は、独立行政法人の日本学生支援機構(JASSO)が実施しています。大きく分けて①返済が必要な貸与型(有利子、無利子)②返済不要の給付型の2つがあります。2020年度にはこの給付型奨学金を拡充することにしています。
2020年度の拡充では、対象を年収380万円未満の世帯までに広げます。授業料減免と同じように、3つの所得区分で全額、3分の2、3分の1を支給します。進学後の成績や、外部理事の登用といった高等教育機関の質など、国が支援する条件は、授業料減免制度と共通です。支給額は修学費、課外活動費、通学費、保健衛生費、食費などを賄うことになります。自宅外から通う学生は住居・光熱費、食費が余分にかかることを考慮して加算します。私立の場合は、同窓会費などを除いた学校給付金の平均額の2分の1程度を支給する方針です。国公立・自宅、私立・自宅外など属性を大まかに分け、各属性で決めた一定額を毎月支給することになります。

(2018年9月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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