花粉症の増加

花粉症患者は増加しています。日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会などの全国疫学調査によれば、2019年のスギ花粉症の有症率は38.8%と、1998年の16.2%から2倍超となっています。年代別では10代や20代の増加が著しくなっています。10代の有症率は1998年の19.7%から2019年には49.5%と、約20年間で約2.5倍に増えています。20代も18.7%から47.5%になっています。
若い世代で患者が増えている背景について、外で遊ぶことが減り細菌に触れる機会が少なくなり、免疫反応が花粉に向かいやすくなったとしています。2023年は、関東や近畿など各地で過去10年で飛散量が最も多くなる恐れがあります。
喉の違和感やさらさらとした鼻汁が止まらないなど、症状で見分けがつかない場合には、PCR検査や発熱外来の受診が望ましいとされています。花粉の飛散量が多いと、これまで花粉症でなかった人が発症するリスクも高まります。マスクやアイガードを着用したり、服に付いた花粉を取り込まないよう着替えを頻繁にすることが必要になります。

(2023年2月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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