高齢運転者の免許の自主返納

65歳以上の免許の自主返納は増加傾向にあります。警察庁によれば、2012年の11万1,852件から、2019年には過去最多の57万5,559件になり、2020、2021年も50万件前後の水準が続いています。75歳以上の運転免許保有者は、2021年末で約610万人です。うち85歳以上は約72万人で、10年前の約2倍に上っています。2021年に75歳以上の人が起こした交通死亡事故は346件です。免許人口10万人あたりで起こす死亡事故の件数は5.7件で、75歳未満の2.6件の2倍以上です。
高齢ドライバーは、身体的な衰えから運転が不安でも、買い物や通院で運転せざるを得ない状況があります。高齢者が気軽に出かけられるよう、行政や民間、NPOなどが協力して買い物バスやデマンドタクシーを運行する地域もあります。移動販売やネットスーパー、遠隔診療など、車がなくても暮らしが成り立つ仕組みづくりが必要となります。

(2022年12月7日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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