2022年度後期「都市の未来を語る市長の会」で講演

今回の「都市の未来を語る市長の会」のテーマは、「人口減少と都市自治体 ―世界の少子化対策から考える ―」です。会に先立ち、「わが国の少子化を考える ― 地方創生への道 ―」と題して基調講演をさせていただきました。

 

自治体にとって地方創生への道は、人口減少をいかに止めるかにあります。少子化は先進国共通の悩みであり、現在のわが国の少子化は社会の歪みの結果であることを認識すべきです。少子化は社会を映す鏡であり、政治が子育て世代や家族を形成する若い世代の不安を解消できなかった結果です。わが国の未来を築いていくのは、女性と子どもたちです。こころ健やかに産み、安心して子育てのできるような社会、若い世代が子どもを作り育てたいと思う社会の形成を目指さなければなりません。
講演後の市長の皆様方と意見討論会では、各自治体における少子化の現状と課題について、熱い議論の場が設けられました。現在のわが国の少子化を考える時、国レベルの政策に大きな期待を寄せることはできません。まず地方自治体が独自の少子化対策を打ち立て、実践躬行することが大切であることが再確認されました。そのためには首長の役割は重大であり、各自治体がいかにして、地域における雇用と医療提供体制を確保し、若者特に女性の流出を止めるかが肝要となります。

 

(吉村 やすのり)

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