SNSによる孤独の助長

調査会社アスマークが2023年に実施したアンケートによれば、Xを積極的に活用する人ほど孤独を感じやすい傾向があることが分かりました。1日あたりのいいねを100回以上押す人は、孤独を感じる比率が45.5%と、10回未満の28.8%などと比べて高率でした。
総務省の調査によれば、休日にSNSを利用する時間は20代が116分、10代が100分と他の世代より長くなっています。若年層を中心にSNSを通じて友人とつながっているように見えて、実は他者と自分を比較してしまったり、欠乏感を抱いてしまったりして逆効果になるケースがあります。
SNSの過度な利用から離れるため模索されているのが、スマホやパソコンを一時的に手放すデジタルデトックスです。山間地域への滞在を経て非日常を体験しながら自身と向き合ったり、銭湯やサウナを活用したりする動きも出ています。心と脳を休めるという意味でも、デトックスを取り入れることが必要です。

(2024年4月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。